成瀬村(なるせむら)は、神奈川県大住郡・中郡に存在した村。
現在の伊勢原市東北部の小田急小田原線、国道246号沿線に位置した。
地理
- 河川:渋田川
歴史
村名の由来
江戸幕府代官の成瀬五左衛門が、酢の献上のため周辺の道路を整備したことより。
沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、下糟屋村、見附島村、東富岡村、高森村、下落合村、石田村、粟窪村が合併して大住郡成瀬村が発足。
- 1896年(明治29年)3月26日 - 郡制の施行のため大住郡が淘綾郡と統合され、所属郡が中郡に変更。
- 1954年(昭和29年)12月1日 - 伊勢原町、大田村、高部屋村、大山町、比々多村と合併し、改めて伊勢原町が発足。同日成瀬村廃止。
村長
- 2代 石井虎之助:1890年10月 - 1894年10月
経済
産業
- 農業
『大日本篤農家名鑑』によれば、成瀬村の篤農家は「斎藤安治、多田三治、代田善作、能條録之助」などがいた。
交通
鉄道路線
- 小田急電鉄
- 小田原線:愛甲石田駅(住所は愛甲郡南毛利村大字愛甲。2村に跨って設置)
道路
- 厚木大山街道
出身・ゆかりのある人物
- 亀井善彰(参議院議員) - 住所は下落合。
- 亀井善之(衆議院議員、農林水産大臣) - 亀井善彰の四男。
- 亀井藤蔵(神奈川県会議員、絹織物貿易商)
- 多田悦太郎(神奈川県多額納税者、成瀬村会議員、成瀬村農会長)
脚注
参考文献
- 大日本篤農家名鑑編纂所編『大日本篤農家名鑑』大日本篤農家名鑑編纂所、1910年。
- 人事興信所編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
- 人事興信所編『人事興信録 第15版 上』人事興信所、1948年。
- 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』。
関連項目
- 神奈川県の廃止市町村一覧



