ムアンナラーティワート郡(ムアンナラーティワートぐん、タイ語:อำเภอเมืองนราธิวาส)はタイ王国南部・ナラーティワート県の郡(アムプー)である。同県の県庁所在地でもある。
名称
元々、マレー系の住民によってクアラ・ムナラ (Kuala Menara) と呼ばれており、短くムナラとも呼ばれていた。このクアラ・ムナラは「灯台」という意味である。これをタイ人は崩してバーンナラー (บางนรา)、バーンナーク (บางนาค) と呼び、バーンナラーの名前が公文書でも見られるようになった。1915年、ラーマ6世(ワチラーウット)は県の名前をこのバーンナラー県からナラーをもじってサンスクリット風にナラーティワート県と名を変えた。郡の方はしばらくバーンナラー郡と呼ばれていたが、1937年に県の名前に合わせてムアンナラーティワート郡と改称した。なお、ナラーティワートの意味は「よい住民の住むところ」である。
歴史
ナラーティワートは元々、ムナラと称しサーイブリーの村だった。その後、タムボン・ナマーロー (ตำบลมะนาลอ) と改称しラゲ県の管轄下に入った。その後。タムボン・ナマーローは発展し、ラゲ県の県庁舎はタムボン・ナマーローに移転しその後、タムボン・ナマーローは郡に昇格し地元の名前に合わせバーンナラー郡と呼ばれるようになった。その後、県がナラーティワートと改称したのに合わせ、1938年にムアンナラーティワート郡となった。
ラーマ9世(プーミポン)はこの地に1973年タクシンラーチャニウェート宮殿を建設、毎年の様に訪れていた。
地理
郡はバーンナラー川の形成した平地にある。郡内の重要な水源もバーンナラー川である。郡内にはアーオ・マナーオ=カオ・タンヨン国立公園がある。
国道42号線が東に延びておりパッタニー方面に、国道4055号線が西南に延びておりスンガイコーロックに、国道4084号線が南東に延びておりタークバイ方面と、国道4136号線が北に通っておりマイケン方面とつながっている。
経済
郡内の主な産業は農業で、パラゴムノキ、コメ、ココヤシ、その他果物類が生産されている。また漁業も行われている。
行政区分
郡は7のタムボンに分かれ、さらにその下位に57の村(ムーバーン)がある。自治体(テーサバーン)があり以下のようになっている。
- テーサバーンムアン・ナラーティワート・・・タムボン・バーンナークの一部。
また郡内には6のタムボン行政体(オンカーンボーリハーンスワンタムボン)がある。
- タムボン・バーンナーク・・・ตำบลบางนาค
- タムボン・ラムプー・・・ตำบลลำภู
- タムボン・マナンターヨー・・・ตำบลมะนังตายอ
- タムボン・バーンポー・・・ตำบลบางปอ
- タムボン・カルウォー・・・ตำบลกะลุวอ
- タムボン・カルウォーヌア・・・ตำบลกะลุวอเหนือ
- タムボン・コークキエン・・・ตำบลโคกเคียน
脚注
外部リンク
- amphoe.com




