来振神社(きぶりじんじゃ)は、岐阜県揖斐郡大野町にある神社である。

式内社(美濃國大野郡來振神社 正二位式内来振大神)であり、旧社格は郷社。

祭神

  • 伊弉諾命
  • 伊弉冉命
  • 菊理姫命
  • 大己貴命
  • 白山輔佐翁

歴史

社伝によれば、725年(神亀2年)の創祀である。神亀2年6月18日(旧暦)、美濃国大野郡の白山山頂に、黄金色の雪が降り積もったという。この現象は白山比咩神の降臨との神託があり、この白山山頂に宮社を建てて祀ったという。この時、麓にある法相宗新福寺は来振寺に改称する。

1530年(享禄3年)の洪水で麓の建物に被害を受け、1560年(永禄3年)には織田信長の焼き討ちにあい、伽藍は焼失する。

その後、豊臣秀吉、徳川家康が朱印状を発行するなどの援助で復興し、大垣藩戸田氏の援助で1677年(延宝5年)には新たな社殿が造営される。以降、大垣藩戸田氏が社殿の修繕などを行い、保護をしている。

長らく白山(標高317m)の山頂に鎮座していたが、白山周辺が良質の石灰岩であることから、明治時代から周辺で石灰採掘が始まる。1968年(昭和43年)、白山は石灰採掘のために削られることになり、来振神社は白山の麓の現在地に移転する。

1999年(平成11年)、周辺が「木振ふれあい公園」として造成され、整備される。

文化財

  • 町指定文化財
    • 手洗石(重要文化財 工芸品)
    • 来振ばやし(無形民俗文化財)
    • フズリナ化石(天然記念物)

所在地

  • 岐阜県揖斐郡大野町稲富字白山2586

交通機関

  • 樽見鉄道本巣駅より約3.5km。
  • 樽見鉄道木知原駅より約3.5km。
  • 名阪近鉄バス岐阜バス、大野バスセンターより約5km。

脚注

外部リンク

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