知覚量子化器(perceptual quantizer、PQ)は、SMPTE ST 2084としてSMPTEが公開した、SDRで使用されているガンマ曲線と置き換えることでHDR表示を可能とする伝達関数である。この伝達関数を使用すると、最大10,000 cd/m2、最小0.0001 cd/m2までの輝度レベルを表現することができる。ドルビーによって開発され、SMPTEによって2014年に標準化され、ITUによっても2016年にRec. 2100として標準化された。ITUはPQないしHLGをHDR-TVの伝達関数として指定している。PQはHDRビデオ形式(ドルビー・ビジョン、HDR10およびHDR10 など)の基礎であり、HDR静止画フォーマットでも使われている。

PQはカラーバンディングについてのヒトの視覚を基礎とした伝達関数であり、12ビットで目に見える擬似輪郭が発生しないようにできる。ガンマ曲線を10,000 cd/m2まで拡張するには15ビットが必要とされる。

技術的詳細

PQ EOTF(電気光伝達関数)を以下に示す:

F D = E O T F [ E ] = 10000 ( m a x [ ( E 1 / m 2 c 1 ) , 0 ] c 2 c 3 E 1 / m 2 ) 1 / m 1 {\displaystyle F_{D}=EOTF[E']=10000\left({\frac {max[(E'^{1/m_{2}}-c_{1}),0]}{c_{2}-c_{3}\cdot E'^{1/m_{2}}}}\right)^{1/m_{1}}}

PQの逆EOTFは次の通り:

E = E O T F 1 [ F D ] = ( c 1 c 2 Y m 1 1 c 3 Y m 1 ) m 2 {\displaystyle E'=EOTF^{-1}[F_{D}]=\left({\frac {c_{1} c_{2}\cdot Y^{m_{1}}}{1 c_{3}\cdot Y^{m_{1}}}}\right)^{m_{2}}}

ここで

  • E {\displaystyle E'} は、 [ 0 , 1 ] {\displaystyle \left[0,1\right]} の範囲の非線形信号
  • F D {\displaystyle F_{D}} は、cd/m2で表した表示輝度
  • Y = F D / 10000 {\displaystyle Y=F_{D}/10000} は、範囲[0:1]に正規化された線形の表示値( Y = 1 {\displaystyle Y=1} は10,000 cd/m2のピーク輝度を表す)
  • m 1 = 2610 16384 = 1305 8192 = 0.1593017578125 {\displaystyle m_{1}={\frac {2610}{16384}}={\frac {1305}{8192}}=0.1593017578125}
  • m 2 = 2523 4096 128 = 2523 32 = 78.84375 {\displaystyle m_{2}={\frac {2523}{4096}}*128={\frac {2523}{32}}=78.84375}
  • c 1 = 3424 4096 = 107 128 = 0.8359375 = c 3 c 2 1 {\displaystyle c_{1}={\frac {3424}{4096}}={\frac {107}{128}}=0.8359375=c_{3}-c_{2} 1}
  • c 2 = 2413 4096 32 = 2413 128 = 18.8515625 {\displaystyle c_{2}={\frac {2413}{4096}}*32={\frac {2413}{128}}=18.8515625}
  • c 3 = 2392 4096 32 = 2392 128 = 18.6875 {\displaystyle c_{3}={\frac {2392}{4096}}*32={\frac {2392}{128}}=18.6875}

関連項目

  • 伝達関数
  • ハイダイナミックレンジ

脚注


量子装置、量子比特读出装置和电子电路

符号化とは?標本化・量子化との違いからデジタル符号の特徴まで解説! 情報試験対策室

経済産業省の量子技術担当者が来学 - 大阪大学

標本化・量子化とは―図でイメージしてすんなり理解しよう 情報試験対策室

会話量子化器を用いた知識獲得支援