唐船ドーイ(とーしんドーイ)は、琉球民謡の代表的なカチャーシー(三線の速弾き)の曲。エイサーのトリの定番で祝い歌の一つである。沖縄では「唐船ドーイ」が流れると、無条件に踊り出すと言われるほど有名な琉球民謡の中でも最もポピュラーな曲の一つであり、THE BOOMなどいろいろな音楽家にも歌われている。元来は今ほどの速弾きではなかったが、カチャーシーの定番曲と言われるようになってからは競うように速弾きのスタイルが広まっている。また、沖縄都市モノレール線(ゆいレール)において壺川駅到着を予告するチャイムにも用いられている。
歌詞
「唐船ドーイ」は「(琉球王朝時代)中国からの(貿易)船だぞー」という意味である。
歌詞
現代日本語訳
上記は1番の歌詞であり、これはほぼ定式化している。ただし2番以降の歌詞には無数のバリエーションがあり、掲載はあくまでも一例である。また、三線フィチャー(弾く人)やその場の雰囲気によっては10番以上延々と続くこともある。
また、囃子のユイヤナーは演者によってユイヤネーと歌われたり、三線の楽譜である工工四も多少の違いが見受けられる。
琉歌の形式を取り、演者によっては他の琉球民謡の歌詞を乗せて(例:てぃんさぐぬ花など)歌うこともあり、バリエーションには枚挙にいとまがない。
因みに若狭町村とは那覇にある波上宮側の海に面した場所である。昔の沖縄では士族の老人の事を「タンメー」、平民の老人の事を「ウスメー」と呼んでいた事から、「唐船ドーイ」の1番で歌われる瀬名波のタンメーとは高位の老人であったと思われる。
関連項目
- 沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる - 作中、校内放送で「唐船ドーイ」が流れ、生徒たちが踊り出すシーンがある。
脚注




